ひとりきり素足で渡る川の底 西の涯てにはだれかいますか
光る君へ/道兼
ひとりきり素足で渡る川の底 西の涯てにはだれかいますか
光る君へ/道兼
目撃者、同時に共犯者でもあるものなんだ 答え:弟
光る君へ/道兼と道長
刺すことは残酷なれば蝋燭のかそけき火へと吹きかける息
光る君へ/明子
水鏡の水仙 月のあかるさが恥ずかしくって鼻を寄せあう
光る君へ/道兼と花山帝
鱗粉が降る私《わたくし》は眼がさめる踏みとどまってここで闘え
光る君へ/まひろ
ほどいたら落ちる土くれ握るなら青い扇子のはずだったのに
花野辺はあまりに遠くわれもまた土に還ると風刺画、わらえ
光る君へ/道長→直秀/挽歌
見てみたい俺の裡《うち》にもあるようなアネモネの斑《ふ》、ほんものの創《きず》
光る君へ/花山帝
客人として聴く琵琶の音この世にも吾がためのみの落暉はありて
光る君へ/道兼
傷あとを痛めつければ眉が寄る生きているって俺に教えて
光る君へ/花山帝と道兼
きみに似た直《す》ぐの茎《なかご》の菊の白 身を灼くほどの友情よあれ
光る君へ/まひろと道長