遠いから平等だった星座から文字が星のひとつをほどく
世宗大王星を追う者たち/日記と感想の短歌です
遠いから平等だった星座から文字が星のひとつをほどく
世宗大王星を追う者たち/日記と感想の短歌です
て切らないでください受話器、うえに向けて置いてお部屋の音を聞かせて
シンライダー/KKオーグ
永遠はここにもあると墓守が貼り合わせてるシールとシール
シンライダー/ケイ
延命のための煙草を燻らせてタールまみれのわたしの慕情
割れやすき眼の膜として銀縁の硝子の眼鏡 栄螺を焼く
ハゲタカ/鷲津政彦
鬼は外となえてばかりいるひとに煙草の煙を吹きかけてやる
ハゲタカ/西野
振り返るきみの口もとだけ見える微笑んでいる 揺れる藤波
シンウル/神永→リピアー
またここに戻ってくるの箱庭の藤棚に降るあたたかい雨
羽をもつのは私だったはずなのにあなたはひとり藤棚の向こう
シンライダー/ヒロミとルリ子
手づからに冠を編みあげたから白詰草のぼくになります
会えたこと、幸せでしたここがたとえ四つ葉の葉っぱの群生地でも
シンライダー/KKオーグ
花弁が護岸ブロックに吹き溜まる ひとりでも傘、差していますか
刀と傘/諸光
エメラルド色にすべてを塗り潰せ息をするたびハイになろうよ
シンライダー/KKオーグ
埋没を願ったぼくに罰のよう身の丈ほどの長さの刃
シンライダー/KKオーグ(になったもうどこにもいない青年)