「連れてって」囁かれればどこだって連れて行くのにローファーのきみ
創作?/探偵と若様/探偵
「連れてって」囁かれればどこだって連れて行くのにローファーのきみ
創作?/探偵と若様/探偵
観たことのないものが好き贄として生まれた半身《つま》の磔の前
観たことのないものが好きあたらしく千年前に創った火傷
観たことのないものが好きあなたこそ夏のとびらをひらく惨劇
友人が誕生日にほしいものリストから『グラン・ヴァカンス』を送ってくれ、ようやく読み終えることができました。感想の連作です。
「観たことのないものが好き」
ほんものの鯨を観ないままなぞらえられた艦《ふね》の白いほねぐみ
『グラン・ヴァカンス』/ジョゼ
ひらくたび展翅のピンがうがたれて本を閉じても舞曲はやまず
『グラン・ヴァカンス』
斉唱よりぼくの拍動マーチンのブーツのかかとをうち鳴らしてく
日記
1/17にマーチンのブーツを買いました
忠誠を(首を捧げるから蹴って 躓かないよう跳んでいきます)
光る君へ/師貞親王へ夢短歌です
蹂躙を願うあなたに長毛の熊の着ぐるみ越しの口づけ
創作クィアのラブ
なにひとつ正しくはない奢られてタン塩かつてなくたべている
ファミレス行こ。/聡実
非日常の化身みたいな涼しい眼ソフトクリーム買ってあげるよ
創作クィアのラブ
最初からそうやったかな 自由席売らへんねんな年始の「のぞみ」
ファミレス行こ。/聡実
男の子ではないからだ髪の毛が太ったままで白くなってく
光る君へ/まひろ
裁かれることはないから靴を脱ぎ茨の森を抜けて崖へと
光る君へ/藤原道兼