ご覧じろ、銀のマントをひるがえしもうわたくしはどこにもいない
妄想の繭を破って鱗粉を撒きながら翔ぶ世界にも膜
TRICK/ミラクル三井
ご覧じろ、銀のマントをひるがえしもうわたくしはどこにもいない
妄想の繭を破って鱗粉を撒きながら翔ぶ世界にも膜
TRICK/ミラクル三井
うつくしい思い出なんかにしないでね素足の浜は引くほど熱い
大豆田とわ子と3人の元夫の感想短歌です
アメリカン・スピリット喫む 魂の在処なんかは知らないふりで
ハゲタカ/鷲津
延命のための煙草を燻らせてタールまみれのわたしの慕情
割れやすき眼の膜として銀縁の硝子の眼鏡 栄螺を焼く
ハゲタカ/鷲津政彦
鬼は外となえてばかりいるひとに煙草の煙を吹きかけてやる
ハゲタカ/西野
革命といえば農機具革命を知るのみの子ら また春が来る
大奥含む江戸時代フィクション
弔いのかわりに奈落から吾が迫り出す「怪人二十面相」
探偵ロマンスと「少年探偵団シリーズ」の二次創作短歌です
苦くとも喉をうるおすためならばまた干すだろう兄弟盃
竜の道/竜一と竜二
信じると告げるつめたさここからはかかわらないという宣告
エルピス
聞かされるうちにみずから閉じたドア「だってあなたは女の子だから」
もしわたしが男だったらためらわず乗れただろうか深夜の電車
エルピス/浅川恵那
「もしわたしが…」の本歌は松野志保
失望は希望を恃(たの)むほど深い そう、もう、だけど、覚えていない
エルピス/平川