2023/06/19

うつくしい思い出なんかにしないでね素足の浜は引くほど熱い

大豆田とわ子と3人の元夫の感想短歌です

2023/04/30

延命のための煙草を燻らせてタールまみれのわたしの慕情

割れやすき眼の膜として銀縁の硝子の眼鏡 栄螺を焼く

ハゲタカ/鷲津政彦

鬼は外となえてばかりいるひとに煙草の煙を吹きかけてやる

ハゲタカ/西野

2023/03/24

革命といえば農機具革命を知るのみの子ら また春が来る

大奥含む江戸時代フィクション

2023/02/16

弔いのかわりに奈落から吾が迫り出す「怪人二十面相」

探偵ロマンスと「少年探偵団シリーズ」の二次創作短歌です

2022/12/14

聞かされるうちにみずから閉じたドア「だってあなたは女の子だから」

もしわたしが男だったらためらわず乗れただろうか深夜の電車

エルピス/浅川恵那
「もしわたしが…」の本歌は松野志保

2022/12/11

失望は希望を恃(たの)むほど深い そう、もう、だけど、覚えていない

エルピス/平川

2022/11/30

支配には死なないていどの衣食住・分割・多忙・時間の経過
いつの間にか飲み込んでいる吐くほどの違和感だった夢の祭典

エルピス/6話

呪いだと知りつつひらく小さき箱削られ嵌まるダイヤの指輪

エルピス/浅川恵那